産地と属性
ユリ科ギボウシ属の多年生草本。
正式名称は「ギボウシ」といい、漢字では「擬宝珠」と書く。
原産地は日本や中国などの東アジア。
春の山菜の一つで、日本では、本州北部や中部の山地、草原などの湿地帯に自生する。
旬は4月~5月にかけてだが、栽培ものは2月から出まわる。
おもな産地は、山形県、福島県、秋田県など。
シャキッとした歯ごたえがあり、軽いぬめりがある。くせがなく食べやすい。
一般に、若芽や若茎が食用され、あえ物や天ぷら、煮物、サラダなど、食べ方はさまざま。
古くから利尿作用があるとされ、刻んで乾燥させたものが煎じて飲まれてきた。
栄養成分の働き
山菜のなかではビタミンCが最も豊富で、皮ふや粘膜の健康を保つ。そのほか、病気やストレスへの抵抗力を強め、鉄分の吸収を促すため、貧血の防止にもつながる。さらに抗酸化作用もあるので、老化や動脈硬化、心臓疾患の予防につながる。
食物繊維を多く含み、便秘の改善に有効。また、腸内環境を整え、大腸がんの予防も期待できる。
カリウムを含み、細胞を健康に保ち、血圧を調整する。
ぬめりのなかには多糖類が含まれており、リンパ球をふやして病気への抵抗力を高める。
サポニンを含み、免疫力の回復、血栓の予防、血行促進、疲労の回復を促す働きをもつ。
食物繊維を多く含み、便秘の改善に有効。また、腸内環境を整え、大腸がんの予防も期待できる。
カリウムを含み、細胞を健康に保ち、血圧を調整する。
ぬめりのなかには多糖類が含まれており、リンパ球をふやして病気への抵抗力を高める。
サポニンを含み、免疫力の回復、血栓の予防、血行促進、疲労の回復を促す働きをもつ。
栄養成分
食物繊維、たんぱく質、カリウム、リン、マグネシウム、ビタミンC、サポニンなど
注意点
根元の部分を「はかま」といい、固いので調理の前に切り取る。
「オオバギボウシ」の若葉は、毒草の「バイケイソウ」に似ていて、間違って食べて中毒を引き起こす事故が多いので気をつける。
「オオバギボウシ」の若葉は、毒草の「バイケイソウ」に似ていて、間違って食べて中毒を引き起こす事故が多いので気をつける。
ポイント
ゆでて水にさらして水気をきり、ショウガ醤油やマヨネーズであえればサラダとして楽しめる。また、みそ汁の具にも向き、葉や茎を切って、そのまま入れるとよい。
洗わないまま新聞紙に包んで冷蔵庫に入れると、2~3日の保存が可能。また、さっとゆでで冷水にさらし、何本かに分けて水気をふき、ポリ袋に入れて冷凍すると長期の保存も可能。
洗わないまま新聞紙に包んで冷蔵庫に入れると、2~3日の保存が可能。また、さっとゆでで冷水にさらし、何本かに分けて水気をふき、ポリ袋に入れて冷凍すると長期の保存も可能。