クリ

産地と属性

ニホンングリ、チュウゴクグリ、ヨーロッパグリ、アメリカグリの4種類がある。
「天津甘栗」として出回っているものは、中国産のチュウゴクグリ。
日本で栽培されているニホンングリは、日本と朝鮮半島が原産地。
世界一といわれるほどに粒が大きく、渋皮がはがれにくい。また、苦味のある独特な風味が特徴。
筑波、丹沢、伊吹、石槌などの主要品種は、第二次世界大戦後に品種改良で生まれた。
ブナ科の落葉高木の実。旬は8~9月。 

栄養成分の働き

晩夏から秋口は、真夏の肉体疲労が表面化しやすいとき。
主成分の糖分と、その糖分をエネルギーに変える際に必要なビタミンB1をともに含んでいるので、すみやかな栄養補給に適している。体に活力を与え、糖分が脳のはたらきを活性化し、老化を予防する。
胃をあたためてはたらきをよくし、腎臓の機能を高めるので、便秘を予防するほか、病中病後や幼児、また高齢者の滋養強壮によい。
ビタミンCは100mg中22mgと、多く含む。イモ類と同様にデンプン質に包まれているので、熱を加えても壊れることなく、美肌や疲労回復の効果がある。季節の変わり目に多い風邪の予防となる。
カリウムが体内のナトリウムを排泄するのに役立つため、高血圧予防、むくみ改善に役立つ。 

栄養成分

タンパク質、脂質、カリウム、ビタミンB1、ビタミンC、食物繊維 

注意点

生のままではあまり日もちしないため、早めに食べる。
保存する場合は、できるだけ空気に触れさせないようにポリ袋に包み、冷蔵庫に入れる。
長期保存する場合は、かためにゆでて冷凍するとよい。
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