食用菊

産地と属性

キク科多年草。
中国では漢方の生薬として用いられ、延命長寿の花として重宝された。日本には奈良時代に朝鮮経由で伝来したといわれている。おもに東北地方で生産され、とくに山形県が有名。
古くから観賞・食・薬用に活用され、刺身のツマに使われている黄色の菊が一般的。
ヨーロッパも、ハーブの一種として使用されていて、カモミールティーもそのひとつ。
食用菊は食用に品種改良されたものなので、薬用とは成分も味覚も異なる。
店頭では生のほかに、乾燥した「菊のり」が販売されている。 

栄養成分の働き

黄色の色素であるアントシアニンには、抗酸化作用がある。また、眼精疲労や視力の回復などにも効果を発揮する。
カリウムは、血圧のコントロールや高血圧症の予防に役立つ。
食物繊維は整腸作用があり、便秘の解消に効果的。 

栄養成分

カリウム、カルシウム、食物繊維、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンE、マグネシウム 

注意点

生の食用菊を購入する際は、花弁がすきまなく生え、色鮮やかなものを選ぶとよい。 

ポイント

菊のりにはカリウムやカルシウムが豊富に含まれ、積極的にとりたい。生の食用菊よりも苦みや匂いが弱いので、比較的食べやすい。水でもどしておひたしやあえ物、汁物、菊花茶などに利用する。
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