ドジョウ

産地と属性

コイ目ドジョウ科、ドジョウ属の淡水魚。
かつては日本じゅうの水田や川などに生息していたが、戦後、水田で農薬を大量に使用するようになってからは、その姿が見られなくなっている。店頭で目にする多くは、養殖もしくは中国からの輸入したもの。
旬は、産卵期にあたる4月から7月にかけて。
古くから「体を温めて疲労を回復させ、体内のよぶんな水分を取り除き、解毒作用がある」といわれ、糖尿病による喉の渇きや、尿が出にくい人、二日酔いに効果がある。

栄養成分の働き

カルシウムとリンの吸収を高めるビタミンDは新陳代謝を活発にしてくれるので、ストレスや疲労の緩和に作用する。ウナギを上回るカルシウムと鉄分が含まれており、骨や歯を丈夫にしたり神経を安定させる働きをもつ。
スムーズな代謝を促すビタミンB2は、肌あれや口内炎、目の疲れ、かぜの予防や症状の改善に作用する。
独特のぬめりはコンドロイチン硫酸という成分によるもので、関節やじん帯などの弾力性を保ち、皮ふの保水力を向上させ、肌の若返り効果が期待できる。

栄養成分

たんぱく質、ビタミンE、亜鉛、鉄、ビタミンB1、B2、B3、カルシウム、カリウム、ビタミンA、ビタミンD、リン

注意点

生きたドジョウを購入して調理するときは、必ず2~3日ほど真水に泳がせて泥を吐かせる。その際、真水は必ず取り替える。
包丁を入れたものは、冷蔵庫で保存する。

ポイント

カルシウムや鉄が豊富に含まれているので、カルシウム不足や疲れぎみ、貧血ぎみの人は骨も含めてまるごと食べたい。
独特のクセには、香りの強い野菜や調味料を使うと食べやすくなる。
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