サイダー

産地と属性

炭酸水に砂糖・酸味料・香料等を加えた清涼飲料水。英名の「サイダー(Cider)は、フランス語の「シードル(Cidre)」から来たとされているが、シードルとはリンゴを原料として作られた酒のこと。日本のサイダーは基本的にアルコールを含まない。

アメリカではこれらの飲み物は「ソーダ(Soda)」と呼ばれているが、日本でサイダーと呼ばれるようになったのは、明治初期に横浜でノースとレーという二人の人物が、炭酸水に輸入した「サイダーフレーバーエッセンス」を加えて製造販売した「シャンペン・サイダー」に由来する。

ちなみに、よく似た飲料である「ラムネ」は、ペリー艦隊がもたらしたとされる「炭酸レモネード」に由来し、レモネードがいつしかラムネに変わったと言われている。

尚、イギリスでサイダー(Cider,Cyder)は「発泡性のリンゴ酒」を指し、アメリカでのサイダーは「精製・熱加工されていないリンゴ果汁」のことを指す。

日本では現在、大手メーカーによる製品以外に、全国各地で独自のフレーバーを加えた「ご当地サイダー」が作られている。

栄養成分の働き

サイダーの栄養成分のほとんどは糖質であり、若干のミネラル類を含むがそれらは使われているフレーバーにより変わる。糖質は重要なエネルギー源であるため、不足すると疲れやすさや集中力の低下などにつながる反面、過剰に摂りすぎると中性脂肪として蓄えられ、肥満や生活習慣病の原因となる。

栄養成分

糖質、ナトリウム、カルシウム、亜鉛、銅など

注意点

カロリーゼロ(0kcal)のサイダーがあるが、実際には少量のカロリーを含んでいる(栄養表示基準では5kcal以下の場合は0kcalと表示できる)。砂糖の代わりの人工甘味料には、身体に及ぼす危険性を指摘する声もあるほか、砂糖の数百倍とされる甘さに慣れて他の甘いものを摂取したくなるという依存性も指摘されているため、カロリーが低いからといって飲みすぎには注意すること。

ポイント

サイダーをゼラチンで固めれば、シュワッとした食感が楽しめるゼリーとなって夏向きのデザートに。フルーツの缶詰などを加えても良い。

タイトルとURLをコピーしました