行者ニンニク

産地と属性

ネギ科(以前はユリ科に分類)ネギ属の多年草で、玉ねぎやニンニク、ラッキョウなどの仲間。古くからスタミナ山菜として食べられてきた。
行者ニンニクという名は昔、山奥で修行をしていた修験道の行者が、厳しい苦行に耐えるため強壮剤として食べたことからつけられたといわれている。食べると精がつきすぎるので行者の修行を妨げるので禁止されたのが名前の由来とする説も。
別名は、アイヌネギ、エゾネギ。原産地はユーラシア大陸北部、北アメリカ北部、北海道や近畿以北の深山。
育成期間が、種をまいてから収穫まで5~7年と非常に長いため、希少な山菜として高値で取り引きされる傾向にある。
20~30cmの葉は厚みがあり、強いニンニク臭がする。
しっかりとした茎と、その下にラッキョウのようなふくらみを持つりん茎がある。
葉の緑が濃くて、やわらかいものがおいしい。 

栄養成分の働き

含硫アミノ酸は、強いニンニク臭のもととなっている成分。血小板を溶かし、血栓を予防する働きがある。 動脈硬化や脳梗塞(こうそく)の予防に有効。
スコルジンは、足先などの細かな血管を拡張させる働きがある。冷え性や、高血圧の予防に有効。
アリシンは、スコルジンと同様の効果のほか、抗菌作用もある。 

栄養成分

含硫アミノ酸、スコルジン、アリシン、β-カロテン、ビタミンCなど 

ポイント

油炒め、天ぷら、おひたし、ギョウザなど。また豚バラ肉との相性がよい。
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