ウナギ

産地と属性

養殖のウナギが主流なので、旬は存在しないが、天然ウナギの場合は冬眠に備えて脂肪をたくわえる晩秋~初冬。日本は世界で最もウナギを消費する国。1000年以上も前より食べられており、「万葉集」にも記述が残されている。江戸時代に平賀源内が「土用の丑の日」にウナギを食べることを推奨してから、一般的に食べられるようになったと言われている。

栄養成分の働き

ヌルヌルしている成分はムコ多糖類。 消化器系の粘膜を強化し、消化吸収を助けるため、夏バテなどでの食欲不振や、胃弱、消化不良の改善に役立つ。
ビタミン、ミネラルの含有量が高く、滋養強壮効果が期待できるため、夏バテの予防と改善に役立ち、栄養補給に適している。
かば焼き1人分にレチノールが1日の所要量の3倍も含まれており、免疫力を強めて、ガンや風邪の予防を助け、美肌をつくるのに役立つ。
視力回復を助けるほか、夜盲症、眼精疲労、ドライアイの改善にも役立つ。
若返りのビタミンとよばれるビタミンEが活性酸素を除去するのを助け、血行をよくするため疲労回復のほか、貧血の改善、低血圧、冷え性、倦怠感の改善を助ける。
滋養強壮、動脈硬化や老化、生活習慣病の予防に。またDHAが脳の働きを支えたり、血中の悪玉コレステロール値の上昇を抑制するのを助ける。
養殖のものはEPA、DHAが多い。
肝はビタミンAが豊富。わずか15gで一日の所要量が満たされる。

栄養成分

タンパク質、脂質、亜鉛、レチノール(ビタミンA)、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンD、ビタミンE、カルシウム、DHA、EPA、ムコ多糖類

ポイント

養殖なら120~150gほどの、小ぶりなものを。皮ふに光沢があり、身が詰まってハリのあるものを選ぶとよい。
調理済みのものに関しては、身がふっくらとして厚く、焼き締まっていないものを選ぶとよい。
薬味として振る「サンショウ」は、脂肪の酸化を防ぐのに役立ち、消化を助ける。
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