キャベツ

産地と属性

アブラナ科の二年生植物。
古代ギリシア、ローマ帝国の時代から食べられていた、最古の野菜のうちのひとつ。その後ヨーロッパの広範囲で育ち、日本には1709年にオランダ人によって伝来。
季節により春キャベツ、夏キャベツ、冬キャベツがあり、それぞれ味や食感などが異なってくる。春キャベツ、冬キャベツは愛知県や千葉県、夏キャベツは群馬県、岩手県、北海道が有名。
旬は春キャベツで3~5月、夏キャベツは7~8月、冬キャベツは11~3月。
野生種は結球しないケールのような葉キャベツだが、長い歴史の中で現在の丸く結球したものが生まれた。形は完全な球ではなく、品種によって扁平、腰高、楕円、円錐などさまざま。芽キャベツや紫キャベツはもちろん、ブロッコリー、カリフラワーもキャベツの同種である。 

栄養成分の働き

胃腸障害によいといわれるビタミンUのほか、少量ずつではあるがほとんどのビタミンやミネラルを含んでいる。
このビタミンUはキャベツから発見されたことから、キャベジンとも呼ばれている水溶性のビタミン様物質である。これはビタミンCやカロテンと同様熱に弱いので、効率よく摂るなら生食が一番。
ビタミンEについては熱に強く、油と一緒に摂れば吸収率が高まるので、油炒めなどにして摂るのが効率的。
浄化作用が強く、胃腸だけでなく呼吸器官の掃除、清浄化も行う。そのため風邪や気管支炎のときの去痰に効果を発揮する。
鎮痛、鎮静効果はリウマチや種々の関節炎、痛風や神経痛にとても有効である。
多く含まれる食物繊維には、便通をよくする効果も。 

栄養成分

ビタミンはA群、B群、C、U(キャベジン)
ミネラルは塩素、カルシウム、ナトリウム、鉄、イオウ、ヨード 

注意点

外の葉からていねいに1枚ずつはがして使うと鮮度が落ちにくい。
大量に摂ると腸内の老廃物が分解、浄化されるため、硫黄の臭いのするガスが発生する。
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