タデ

産地と属性

タデ科の1年草。
漢字では「蓼」と書く。おもに「ヤナギタデ」をさす。
「ベニタデ」、「アオタデ」、「ホソバタデ」などがある。
特有の青臭い香りと、辛味がある。
香辛料として、薬味や刺身のつまなどに用いられる。
葉をすりつぶして酢でのばしたものを「タデ酢」と呼び、アユの塩焼きに添えられる。
中国では、漢方薬として解毒や虫除けに利用され、ヨーロッパでは利尿剤や下痢止めなどに用いられてきた。
ことわざに「蓼食う虫も好きずき」とあるが、ほかにもたくさんの種類の草があるにもかかわらず、あえてタデを選ぶ虫がいるように、人の好みもさまざまあるという意味。

栄養成分の働き

とくにビタミンCが豊富で、細胞の健康を維持して肌を美しく整えるほか、イライラを抑えるなど、抗ストレス作用もある。
茎や葉に含まれるタデオールという辛味成分が、食欲の増進と消化の促進に働く。
タンニンが含まれており、止血や下痢止め、腸を整える効果がある。
システロールを含み、コレステロールが腸で吸収されるのを防いで、高血圧や心臓病、がんの予防に期待できる。
アルカノイドを含み、痛みをやわらげる鎮痛作用や、抗菌作用がある。

栄養成分

ビタミンC、タデオール、タンニン、システロール、アルカノイド、カリウム、マグネシウム、リン、カルシウムなど

ポイント

豆腐やサラダにちらすと、彩りも鮮やか。
煎じた汁でうがいをすると、口内炎や歯ぐきの腫れによいとされる。
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