ウズラの卵

産地と属性

ウズラ(漢字表記は「鶉」)は、鳥類キジ目キジ科ウズラ属の一種。
東日本と中国東北部、沿海州で繁殖し、西日本と中国南部で越冬する。留鳥が多いキジ科の鳥の中ではめずらしい渡り鳥であり、鹿児島県で調査・研究用の足輪をつけられた個体が朝鮮半島で再捕獲された記録がある。日本海、萩市沖の見島でも観察記録がある。茂みや農耕地などの草地に生息し、地上で昆虫類や穀類などを採餌する。
群れで行動し、つがいを成さない。家禽(かきん)のウズラは抱卵せず、自力で孵化(ふか)させることはまずない。
殻には褐色のまだら模様があるが、生成過程で炭酸カルシウムを分泌するとき、個体ごとに決まった模様がつくから。1羽のメスが産む卵はほとんど同じ模様をしている。
その大きさからして串揚げに利用され、やまいも、大根おろしとともに食べられることが多い。

栄養成分の働き

貧血、冷え性、虚弱体質の改善に有効。また、皮ふや粘膜を保護するため、風邪、気管支炎、肌あれの改善に役立つ。

栄養成分

たんぱく質、脂質、カルシウム、鉄、レチノール、ビタミンB2など

注意点

コレステロールの含有量は鶏卵以上なので、食べすぎには注意が必要。

ポイント

その小ささを利用した調理法としては、弁当の添えもの、そばやどんぶりものの薬味をはじめ、串揚げ、八宝菜の具によく使われる。
なお、ウズラの卵は隔膜が丈夫なので、ふつうに殻を割ると中身を出しにくい。尖ったほうの先端をキッチンバサミなどで切ると、上手に取り出せる。
保存性が高く、20度前後の室内で約2か月、冷蔵庫なら3か月程度、品質を保つことができる。
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