うるち米

産地と属性

わが国では古代から主食として食べられてきた米には、うるち米ともち米があり、一般的に食べられているのがうるち米。秋に収穫するものが多い。さらに粘り気のあるジャポニカ種(内地米)とサラッとしたインディカ種(外米)に分けられる。うるち米は、国内では、95%の生産量を占める。品種はコシヒカリ、ササニシキ、あきたこまちなどが有名。
うるち米の苗を植えるのは春、実を結ぶのが晩夏で、秋に刈り入れをする。検査後に出荷され、消費者が口にできるのは、早くて10月である。
うるち米からもみ殻だけを取り除いたものを玄米といい、一般に食べられている白米は玄米を完全に精米して皮やぬかを取り除いたもの。ほかに、精米の度合によって五分づき米、七分づき米、胚芽米などに分かれる。栄養価は玄米が最も高いといわれている。
米飯用がほとんどだが、みそや酒、せんべいなどの原料にもなり、最近では米粉を使ったパンやめん類も販売されている。

栄養成分の働き

うるち米の原料である炭水化物は良質なエネルギー源になる。たんぱく質は、みそ汁などと一緒に食べることで、美肌作りに効果的なアミノ酸の吸収がよくなる。そのほかにも皮ふや体の健康を守るビタミンB群や細胞、血管の老化を予防するビタミンE、骨や歯を丈夫にするカルシウムなど、多くの栄養素がバランスよく含まれている。よく噛むことで、脳を活性化するともいわれている。

栄養成分

炭水化物(デンプン)、たんぱく質、ビタミンB1・B2・E、カルシウム、鉄、ミネラルなど

注意点

精米された米は酸化しやすく、いたみが早いので、早めに使いきる。賞味期限をチェックするのを忘れずに。

ポイント

どのうるち米も乾燥した状態で保存する。
玄米は、栄養価は高いが消化吸収が比較的よくないので、胃腸の弱い人はおかゆにするとよい。
五分づき米はヌカにビタミンBが含まれているが、とぎすぎると洗い流してしまうので、さっと洗う程度にする。
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