オレンジ

産地と属性

ミカン科のかんきつ類。
インドのアッサム地方で栽培され、中国に渡ポルトガルを経て地中海沿岸に広がる。その後、ブラジルやアメリカでも栽培されるようになる。
バレンシアオレンジとネーブルオレンジ、ブラッドオレンジの3つに分類される。
旬は、ネーブルオレンジが冬から春にかけて、バレンシアオレンジは夏。
店頭にならぶオレンジの大半は、アメリカから輸入されたもの。
日本ではネーブルオレンジが栽培されており、おもな産地は静岡県、広島県、和歌山県。

栄養成分の働き

ビタミンCの宝庫。
美肌や風邪の予防に効果がある。
白い皮の部分にはペクチンという食物繊維が含まれているので、便秘の解消に役立つ。
ブラッドオレンジは、疲れ目や視力回復に効果がある色素アントシアニンが多く含まれている。また、ビタミンPを合成するために不可欠なペスペリジンも含まれており、これによりビタミンCの働きが安定・強化されて抗酸化作用を高める。
酸っぱさのもとになっているクエン酸は、疲労回復などに作用する。

栄養成分

カリウム、カルシウム、食物繊維、ビタミンC、β‐カロテン、リン、クエン酸

注意点

マーマレードなど皮ごと使うときは、必ずよく洗ってワックスや農薬を落とすこと。
重層を皮にまぶし、こするようにして洗うとよく落ちるのでおすすめ。

ポイント

各オレンジの見分け方は、オレンジの底に「へそ」があるのがネーブルで、ないものがバレンシアオレンジ。果肉が赤いものがブラッドオレンジ。
ネーブルオレンジのネーブルとは、英語で“navel”で意味は“へそ”。
ブラッドオレンジは、果肉が“blood(血)”のように真っ赤なことに由来している。
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