ササゲ

産地と属性

マメ科の一年草。漢字では「大角豆」「細々牙」と書く。
つる性の種類と、つるなしの種類とがある。アフリカのエチオピア原産。
おもにヨーロッパ、アジア、アフリカおよびこれらの周辺の温暖な地方で栽培される。インドから中東にかけても栽培されている。旬は7月~9月頃。
ベトナムでは、デザートの材料としても利用されている。米国南部や西インド諸島には、西アフリカから奴隷によってもたらされ、現在でも「ソウルフード」などと呼ばれる、おもにアフリカ系の人々の伝統料理に用いられる。
穀物用種は、さやが10~30cmで固く、豆は1cm程度の腎臓形で、白・黒・赤褐色・紫色など、さまざまな色の斑紋をもつ。つる性種は草丈が2mから4mになるのに対し、つるなし種の草丈は30cmから40cm。寒さには弱いが、暑さには非常に強い。

栄養成分の働き

ビタミンB複合体に富み、ササゲ入りの「赤飯」や、かぼすや根菜などと炊く「いとこ煮」は炭水化物やアミノ酸の代謝を促進し、エネルギーを生み出しやすくする。
腎臓や、胃腸、膀胱の働きをよくし、体力をつける。また、頻尿を治す効果がある。

栄養成分

炭水化物、たんぱく質、ビタミンB1・B2など

注意点

ササゲには大粒種と小粒種があるが、通常、ササゲといわれるものは小粒種。関東地方ではアズキに代わって赤飯に用いられる。これは、アズキは煮たときに皮が破れやすいため、「腹切れ」→「切腹」という連想から武家社会で嫌われ、煮ても皮が破れないささげを用いるようになったといわれている。

ポイント

おひたし、油炒め、煮物と用途が広い。
インゲンに比べるとサヤが固くて味も少々えぐいので、少し濃いめの味つけがよい。
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