タピオカ

産地と属性

トウダイグサ科イモノキ属の熱帯低木。
「キャッサバ」と呼ばれる、イモの根からとったでんぷんのこと。
世界じゅうの熱帯地方で栽培されており、ナイジェリア、ブラジル、タイが主要生産国で、主食としても使われる。日本は、おもにガーナ、タイ、フィリピンから輸入している。
一般にはでんぷんを粒状に加工した「タピオカパール」が、タピオカとして知られている。もちもちとした食感があり、白い小粒や黒い大粒タイプ、色とりどりのものなど、いくつかの種類がある。
タピオカパールは、湯でもどしてから、おもにココナッツミルクなどの飲み物やデザートに使われている。
モチモチ感を利用してパンやドーナツ、めんのつなぎなどに利用されている。
消化吸収がよいため、病人や幼児用の食べ物に使われることもある。

栄養成分の働き

ブドウ糖を豊富に含み、脳や神経系、筋肉などのエネルギー源として働く。
多種類のミネラルを含んでおり、なかでもカルシウムが多く、骨と歯の形成を助け、成長をうながす。成長期の子どもだけでなく、骨が弱くなりやすい高齢者や妊婦にも有効。
カリウムは、循環器系や血圧の健康を維持して、体内バランスの調整に働く。
マグネシウムは、神経の高ぶりを抑制したり、エネルギーの生成を助け、正常な血圧を維持する。
リンは、カルシウムやマグネシウムとともに骨や歯の形成を助ける。

栄養成分

炭水化物(ブドウ糖)、カルシウム、カリウム、リン、マグネシウムなど

注意点

糖類を多く含んでいるので、摂取量には気をつけたい。食べ過ぎると、肥満や糖尿病など、生活習慣病の原因になるので注意する。

ポイント

乾燥したものをゆでて使う場合は、水分が少ないと粒同士がくっついたり、長時間ゆでるとやわらかくなってしまうという性質がある。
デザートとして使う場合は、冷凍したものを使うと、食感がより楽しめる。
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