コーヒー

産地と属性

原産はエチオピア。
アラビアのイスラム教徒のあいだで、薬として珍重されていた。その後、十字軍によってヨーロッパに紹介され、焙煎法などが発達するとともに、嗜好飲料として世界中で飲まれるようになった。日本への伝来は江戸時代で、オランダより伝えられたが、一般の人々が飲むようになったのは明治以降である。
そのままブラックで飲むのはもちろんだが、牛乳やココアを加えたり、ウィスキーを入れたりと、飲み方にはバリエーションが多い。また、ゼリーやティラミスの材料にするほか、料理にもよく使われる。独特の香りには、脳をリラックスさせる効果がある。 

栄養成分の働き

主な成分は、カフェインとタンニンだが、約1000種類の成分が含まれているといわれる。カフェインは脳のはたらきの活性化、胃液の分泌促進、利尿作用、体脂肪の燃焼促進などに有効。また、タンニンには抗菌、消炎作用に加えて、コレステロール値や血圧の上昇を抑制する作用もある。そのため、コーヒーを飲むことで、イライラやストレス、疲労感の解消、集中力の向上に効果があり、かつ生活習慣病や、消化不良、肥満の予防に役立つ。 

栄養成分

カルシウム、カリウム、カフェイン、タンニン 

注意点

カフェインとタンニンが多く含まれるため、空腹時の多飲は胃に負担をかける。
多飲すると、飲むのをやめたとき、頭痛など、カフェインの禁断症状が起こることも。
コーヒー豆の表面に油が強く浮いたものは、古くなっている可能性があるので注意。
弱い催奇形性があるといわれ、妊婦はあまり飲まないほうがよい。 

ポイント

浅煎りと深煎りでは、浅炒りのほうがカフェインの含有量が多く、刺激が強い。
光を通さない密閉容器に入れ、冷蔵庫もしくは冷凍庫で保存する。
粒がそろっていて煎りムラがなく、クズ豆が混入していないことを確認する。
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