焼酎

産地と属性

穀類・いも類・糖みつなどを発酵させてつくられた、アルコール含有物をさらに蒸留して得た酒類。
アルコール度数が高い。
原産地は東アジアとされる。国内の主な産地は、鹿児島県、宮崎県、大分県、熊本県、沖縄県など。
蒸留の方法によって甲(こう)類と乙(おつ)類の2種類に分けられる。
甲類は連続式蒸留機で蒸留したもので、匂いはほとんどなくて味もクセがない。
乙類は単式蒸留機で蒸留したもので、さつまいも、米、麦、そば、黒糖などが原料に使われ、原料の香味成分が溶けやすく、特有の香りと風味を持つ。
そのまま飲んだり、水やお湯、炭酸水、お茶で割ったり、カクテルベースや梅酒の製造に用いることもある。
昔から民間療法として、めまいや不眠の改善のために飲まれてきた。
近年では、シソやユズ、トマトを原料としたものもあり、若年層に人気を集めている。 

栄養成分の働き

日本酒やビールと比べて低カロリーで、体内に蓄積しすぎることが通風の原因とされるプリン体の含有量が少ないことが特徴。
血栓を溶解する酵素を活性化させ、脳梗塞(こうそく)や、心筋梗塞などの血栓症などの予防が期待される。この効果を発揮する成分は特定できていないが、蒸留しても残るフーゼル油という成分が関係しているのではないかといわれている。
適量のアルコール摂取は、血管を広げて血圧を下げるため、血行の促進に役立つ。 

栄養成分

おもにアルコール 

注意点

アルコール度数は、甲類36%未満、乙類45%以下と、ビールやワイン、日本酒に比べると格段に高いので、摂取量に気をつける。 

ポイント

健康効果が期待できるのは、水割りやお湯割りでコップ2杯程度。
納豆と一緒にとると、血栓を溶かす働きがより強化される。また、納豆には血中のアルコール濃度を下げる働きもありので、悪酔いや二日酔いにも効果的といえる。
妊娠・授乳時の飲酒、飲み過ぎ、アルコール依存症には気をつける。
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