アセロラ

産地と属性

西インド諸島から中央アメリカにかけての熱帯地域が原産の常緑低木。
果皮と果肉は鮮やかな赤色。形、大きさともにサクランボに似ている。樹高は、約3mにもなる。
日本では、沖縄県が唯一の産地。
5月に収穫が始まり、10月まで数回にわたって収穫できる。
収穫後は痛むのが早いため、産地以外で食すことは困難だった。しかし、冷凍技術、運搬技術の進歩とともに、広い地域で食されることが可能になった。

栄養成分の働き

吸収率が高いうえにこわれにくい、天然ビタミンCの含有率は、他の果物と比較してもダントツ1位。太陽の光を多く浴びた部分ほど、含有量が多い。このビタミンCは、100g中1500mgと非常に多く、レモン100mg中に含まれる量の30倍以上。
ビタミンCが持つ抗酸化力で、メラニンの生成を抑制したり還元することで、シミやそばかすを防ぎ、美白効果を高める。
また、アセロラの赤色色素のポリフェノールもまたメラニン抑制に働きかけるといわれている。このポリフェノールの一種「アントシアニン」は、体内の活性酸素を除去し、老化や疾病を防ぐ。

栄養成分

ビタミンC、カロテン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、葉酸

注意点

ビタミンCは、たくさん摂取しても過剰分は水分とともに体外へ排出される。
効果的な方法は、一度にたくさんのビタミンCをとるのではなく、毎日こまめに必要な量をとること。
風邪の予防や肌荒れに、またストレスの多い人、喫煙者は多めにこまめにとることを心がけたい。

ポイント

日本では、ジュースとして紹介され普及した。しかし、酸味をやわらげるために糖分が加えられ、かなり希釈されている。
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