キャビア

産地と属性

チョウザメの卵の塩漬け。
「トリュフ」「フォアグラ」と並んで、世界三大珍味の一つとされる。
原産地はロシア。おもな産地はロシア、イランなど。旬は5~6月と11~12月に分かれる。
オオチョウザメの卵である「ベルーガ」は大粒で皮はやわらかく、口あたりがよい。ロシアチョウザメとシップチョウザメの「オシェトラ」は中粒で、茶色がかった灰色からゴールドまでと、色はさまざま。ホシチョウザメの「セヴルーガ」は小粒。繊細で独特な風味がある。近年、チョウザメの漁獲量が減り、価格が高騰している。また、日本でもチョウザメの養殖をしているが、キャビアとしての価値は低い。

一般的には、クラッカーや小さく切ったフランスパンにのせ、前菜として食べる。
美肌作用があり、卵の抽出成分は美容液などにも利用されている。
別物の「イミテーションキャビア」は、ランプフィッシュというダンゴウオ科の魚の卵。

栄養成分の働き

ビタミンB12が多く、神経機能の維持を助け、肩こりや腰痛をやわらげる作用がある。また、赤血球の形成を促すので貧血に有効とされる。
ビタミンEも豊富で、抗酸化作用をもち、老化や動脈硬化などの予防に有効。また、ホルモンバランスの調整や血行を促進する働きがあり、「若さのビタミン」ともいわれる。
ビタミンB2やパントテン酸も含まれているので、皮ふや粘膜の健康を助け、皮ふ炎や口内炎にも作用する働きがある。
コレステロールを含むが、これは「レシチン」といって、エネルギー源や神経系を構成するうえで重要な物質。血中のコレステロール値を低下させ、血液の凝固を防止、皮ふ細胞の生成を活性化させるなどの働きをもつ。

栄養成分

ビタミンB12、ビタミンE、ビタミンB2、コレステロール(レシチン)、たんぱく質、リン、パントテン酸など

注意点

すぐに風味が落ちるので、開封したらなるべく一度に食べきる。

ポイント

なま臭さが気になる場合、レモンを少しかけるとよい。
銀製のスプーンは臭いが移りやすいので、金製や木製などのスプーンを使う。
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