ペカンナッツ

産地と属性

クルミ科ペカン属の落葉高木の種実。
「ペカン」や「ピーカン」とも呼ばれる。
原産地はアメリカの中西部からメキシコ北部。現在は、アメリカやカナダ、メキシコなどに分布しており、おもな生産国はアメリカ。
見た目も味もクルミのようだが、種実はクルミよりもわずかに大きく、味はまろやかである。
数ある種実のなかでも脂肪分を多く含んでいて、含有量は約72%。
アメリカでは古くから菓子に使われており、「ペカンパイ」が有名である。
フライや軽く炒った種実をそのまま食したり、おつまみ、サラダのトッピングや料理のアクセント、ケーキやパイ、チョコレート製品などに利用されている。 

栄養成分の働き

最も多く含まれている脂肪分は、コレステロールを下げる働きをもつオレイン酸を中心とした不和脂肪酸である。血圧の調整や動脈硬化、生活習慣病の予防に効果的。
カリウムやナイアシンなど、ビタミンやミネラルが豊富に含まれており、なかでも多く含まれているカリウムは、体内の余分なナトリウムの排泄を促進し、血圧を下げて高血圧の予防に作用する。
ナイアシンは、糖質・脂質・たんぱく質の分解・代謝に働きかけるほか、アルコールを分解する働きもするので二日酔いの予防に役立つ。また、皮ふや粘膜を健康に保ち、血行の改善にも役立つビタミンである。 

栄養成分

カリウム、ナトリウム、リン、マグネシウム、鉄、ビタミンA・B1・B2・E、ナイアシンなど 

注意点

栄養価も高いが、脂肪分を多くんでいるため、食べる分量に気をつける。 

ポイント

老化の原因である過酸化脂質を分解する働きをもつビタミンE、貧血予防に役立つ鉄を含んでいるので、アンチエイジングを心がけている人や、貧血ぎみの人は積極的にとりたい。 

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