筋子(すじこ)

産地と属性

サケやマスなどサケ科の魚の卵を、卵巣に入ったまま塩漬けまたは醤油漬けにしたもの。イクラとの違いは、イクラは成熟した卵を使用し、ほぐしてから味付けしているの対し、筋子は未成熟の卵を使用し、卵巣膜に包まれた状態のまま1本1本漬けたものであること。味付けしていない未加工のものは「生筋子」と呼ばれるが、東北地方では「腹子(はらこ)」と呼ぶところもある。

また親魚の違いによってさまざまな呼び名があるが、主なものは以下の通り。

[紅鮭]紅子(ベニコ)

[白鮭(=秋鮭)]鮭子(サケコ,ハラコ)

[銀鮭]銀子(ギンコ)

[ますのすけ(キングサーモン)]キング子

[トラウトサーモン]トラウト子

[鱒(マス)]鱒子(マスコ)

国内漁場で獲れるものの旬は9月~11月。

栄養成分とその働き

栄養成分としてはイクラとほぼ同じ。(※イクラを参照のこと)

卵巣のままで食す他の魚卵とくらべカロリーは高めで、タラコ(スケソウダラの卵)の2倍、数の子(ニシンの卵)の3倍ほどのカロリーがある。

注意点

筋子は冷凍保存が可能だが、空気に触れた状態で保存すると変質することがあるため、冷凍する際は1本ずつラップに包み、保存バックなどに入れて冷凍すること。

解凍後は、鮮度が落ちて柔らかくなりやすいため、2~3日を目安に食べきるようにする。

ポイント

筋子をほぐす際は、包丁などは使わず、食べる直前に箸でほぐす方が良い。また、卵の成熟度合いによって食感などが異なるため、試食が可能であれば以下のポイントで選ぶと良い。

<成熟度と食感の違い>

未成熟の若いもの:もっちりとした食感はあるが、粒がしっかりしていないため、ほぐす際に潰れやすい。

成熟度合いのちょうど良いもの:一粒一粒がしっかりしており、ぱらぱらとほぐれ、皮は口に残らない。

熟れ過ぎのもの:ぶちぶちとした食感はあるものの、一粒一粒の皮が硬く、皮が口に残る。

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