ツルナ

産地と属性

ツルナ科ツルナ属の多年草。漢字では「蔓菜」と書く。
別名に、ハマナやハマジシャがある。
原産地は日本や中国。日本では、日当たりのよい海岸の砂地に生息している。
茎がツルのように分かれて地面に伸びていることと、葉が食べられることからこの名がつけられ、古くから食用や民間薬に利用されてきた。
ビタミン類やミネラルを多く含んでいて栄養価が高く、江戸時代から栽培されてきた日本の伝統野菜。
開花は7月から9月にかけてで、旬は夏の終わりから秋。
味にくせがなく、サラダやあえもの、おひたし、天ぷらなどさまざまな調理法に利用されている。 

栄養成分の働き

鉄分が多いのがツルナの特徴で、貧血の予防や冷え性の改善に効果的。
またカロテンも豊富なので、胃酸を調整して、胃炎、胃潰瘍(かいよう)などを予防する。
血圧を下げる働きのあるカリウムも多いので、高血圧の人にはおすすめ。 

栄養成分

カリウム、カロテン、カルシウム、ビタミンC・K、鉄など 

注意点

体内のカルシウムと結合し、尿路結石の元になるシュウ酸を含んでいるので、ゆでて十分にシュウ酸を抜いてから食べること。 

ポイント

鉄分が多いので、ビタミンCやたんぱく質を含む食材と一緒にとると、貧血予防に高い効果を発揮する。
カロテンを多く含んでいるので、油と合わせることで効率よくとることができる。
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