ドクダミ

産地と属性

ドクダミ科ドクダミ属の植物。
別名「ドクダメ」、「ギョセイソウ」、「ジゴクソバ」とも呼ばれる。
林などに自生するが、住宅の周辺でも日陰に自生していることが多い。
原産地は、日本を含む東アジア、東南アジアなど。
独特の香りに毒があるのではないかということから、「毒溜め」と呼ばれたのが名前の由来だといわれる。
開花期に採取して乾燥させたものに香りはほとんどなく、「十薬」(じゅうやく)という生薬になる。
ベトナム料理では主要な香草として使用される。中国では、四川省や雲南省では葉や茎を、貴州省では根を野菜として用いる。
日本では昔から美容・健康茶として使用されたり、民間薬として用いられてきた。 

栄養成分の働き

特有の香りは「デカノイルアセトアルデヒド」と「ラウリルアルデヒド」という成分によるもので、抗菌作用があり、水虫などによい。
葉と茎に含まれる「クエルシトリン」や、花と実に含まれる「イソクエルシトリン」には、腸の動きを促進する働きがあり、便秘の解消や美肌、肌あれの改善に効果がある。また、血管を強化して拡張させるため心臓の強化につながる。利尿作用もあり、体内の余分な水分を排出するので、むくみを防止する。
タンニンが不要な脂肪を除去するため、肥満の予防にも有効。腸を整えたり、高血圧の予防や解熱、解毒、消炎の効果がある。 

栄養成分

デカノイルアセトアルデヒド、ラウリルアルデヒド、クエルシトリン、イソクエルシトリン、タンニンなど 

注意点

乾燥したものは常温で1年ほど保存が可能だが、カビないように湿気に気をつける。 

ポイント

湿疹やかぶれには、生葉をすりつぶしたものを貼りつけるとよいとされる。
加熱することで独特の香りがやわらぐため、天ぷらでもおいしい。
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