ナシ

ナシは大きく分けると日本ナシ、西洋ナシ、中国ナシの３種がある。
バラ科ナシ属。旬は８～９月。
栽培の歴史は古く、日本では弥生時代の遺跡から種子が発掘されたほか、中国では2500年以前、ヨーロッパでは有史以前から、といわれている。 

主成分は水分で、約90％。糖分の高い果汁にはリンゴ酸とクエン酸も含まれている。また、アスパラギン酸も含まれている。これは、水分と同時にエネルギーの補給ができ、疲労を回復し、体力増強を助けるのを助け、夏バテ回復にも役立つ。体内のアンモニアを排出するのを助ける。
カリウムは、利尿作用と、体内の代謝機能を整えるので、二日酔いの解消、むくみの改善、デトックスに役立つ。
果肉のザラザラした舌触りは石細胞によるもので、便秘解消に役立つといわれている。
タンパク質を分解する酵素により、肉類を食べたあとの消化を助ける。
東洋医学では、東洋ナシが体の余分な熱を下げ、肺をうるおしてセキや痰を鎮めるのを助けるといわれているため、風邪や扁桃腺の改善に役立つ。 

カリウム、ビタミンＣ、食物繊維 

妊産婦や冷え性の人、下痢しやすい人は食べすぎないように。 

色ツヤがよく重厚感があり、表面に黒い斑点や傷がないものを選ぶとよい。
東洋ナシは早めに食べきり、西洋ナシは、皮が黄色くなり、若干柔らかく感じるまで追熟させる。香りがするようになった頃が食べごろ。