ハタハタ

産地と属性

スズキ目ハタハタ科。漢字では「鰰」、もしくは「鱩」と書く。
旬は冬。初冬の波が荒く、雷の鳴る頃に収獲されており、「波多波多」からハタハタの名がついたとされる。地域によって、カミナリウオ、シマアジ、ハタなど呼称はさまざま。
生息域は、日本海、カムチャカ、アラスカ。日本では、秋田県や山形県で水揚げされる。最近は、国内でも韓国産が多く出回っている。
体長は20cmほどで、ウロコがなくなめらか。黄褐色で、小さな黒い斑点がある。
淡白な味わいで、煮つけや刺身、塩焼きなどにして食べる。
秋田県の「しょっつる鍋」が有名。しょっつるとは、ハタハタを使った秋田県の伝統的な魚醤油(ぎょしょう)。魚を塩とともに漬け込み、発酵させて造られる。独特のにおいがあるが、豊富な動物性たんぱく質によるうまみが強い。
「ぶりこ」と呼ばれる、ハタハタの卵巣も秋田名物。一般に卵巣は未成熟のほうが美味とされるが、ぶりこの場合は成熟した硬いものがよいとされている。 

栄養成分の働き

抗酸化作用の強い、ビタミンAが豊富。目や肌の粘膜の保護や、生活習慣病の予防効果が期待できる。
活性酸素から体を守るビタミンEも豊富で、老化予防の効果がある。
他の魚類と比べ、カルシウムも豊富なため、骨や歯の健康にもよい。
低脂肪でヘルシーなところも魅力である。 

栄養成分

ビタミンA・D、カルシウム、カリウム、リン、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA) 

注意点

エラの部分に、5本ほどの鋭いとげがある。調理の際には注意が必要。 

ポイント

目が濁っておらず、全体につやがあり、ぬめりのあるものを選ぶ。
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