マッシュルーム

産地と属性

ハラタケ科ハラタケ属の腐生菌。
欧米ではキノコの総称であるが、日本ではおもにハラタケ科のキノコをさす。
和名は「ハラタケ」「ツクリタケ」と呼ぶ。
はるか古代ギリシャやローマ時代から自生が確認されていたといわれ、人工的に栽培が開始されたのは17世紀のフランスで、その後ヨーロッパじゅうに拡大した。アメリカには移民によってもたらされ、現在ではフランスをしのぐ生産国となっている。ほかにも、中国や台湾などで生産されている。
ブラウン、ホワイト、クリームの3種類があり、栄養成分に違いはほとんどない。
旬は10月~12月。
日本では、大正時代に栽培が本格化し、おもな生産地は、岡山県、山形県、千葉県など。
バターを使用した炒め物、煮込みやスープ料理、サラダなどに適している。

栄養成分の働き

最も多く含まれているカリウムは、塩分の過剰摂取により体内に蓄積したナトリウムを排出し、血圧を下げて高血圧を予防する働きをもつ。また、心筋の働きが向上し、不整脈や心不全などを防止する働きもある。
豊富に含まれている食物繊維は、腸内に滞りがちな発がん性物質を体外に除去する。そのほか、便通や腸内環境をととのえる。
糖質や脂質の分解に働くビタミンB2が含まれ、肥満による生活習慣病の予防に役立つ。
マッシュルームから抽出されるシャンピニオンエキスは、腸内環境をととのえて有害腐敗産物の生成を抑制し、便臭や口臭を解消する。また、腎臓機能を強化する働きももち、腎不全の進行抑制にも作用する。

栄養成分

カリウム、食物繊維、ビタミンB2など

注意点

傷つきやすく、いたみも早い。
日もちがしないので長期保存には向かないため、購入したら早めに使いきる。 

ポイント

生のものを切ると切り口が酸化して変色するが、レモン汁や白ワインをかけると防げる。
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