モズク

産地と属性

褐藻(かっそう)に分類される。
漢字では、「水雲」、「海雲」、「藻付」などと書く。
中部以南の太平洋と日本海沿岸、瀬戸内海沿岸に分布する。
暗褐色で粘性があり、やわらかい。
本州で収穫されるイワヅタ科のモズクと、沖縄県で収穫されるナガマツモ科のオキナワモズクがある。
オキナワモズクは近年出回る量が増え、いまやモズクといえばこちらを指すことのほうが多いほど。
本州のものより太くて、やわらかいのが特徴。
旬は春から夏にかけてで、波の静かなところで収穫される。
酢の物にすることが多い。吸い物、天ぷらなども美味。

栄養成分の働き

がんやアレルギーを予防するといわれる、フコイダンが豊富。
また、モズクに含まれる食物繊維は胃で分解されないで、腸まで達する。
これが腸を刺激するため、便秘の解消に効果的。
さらに、モズクの代表的な食べ方である酢の物は、コレステロールや血糖値を下げ、血液をサラサラにするなど、酢との相乗効果が期待できる。
貧血やむくみ、疲れにも効果があるといわれる。

栄養成分

食物繊維、フコイダン、カロチノイドなど

注意点

塩漬けの場合は、食べる分だけ洗うこと。
洗いすぎると、塩分だけでなくモズク独特のぬめりも落ちてしまう。

ポイント

生の場合は、磯の香りのよいものが良質。
泥臭いものは古くなった証拠。
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