レモン

産地と属性

原産地はインドのヒマラヤ西部。熱帯地域でとれる果物。
日本には明治初期に渡った。旬は5~7月。
現在はそのほとんどをアメリカ産やチリ産などの輸入品に頼っているが、国産レモンも増えはじめている。代表的な産地は「瀬戸内レモン」として有名な広島県のほかに、愛媛県、和歌山県など。 

栄養成分の働き

レモンといえば思い浮かぶビタミンCは、果汁100mg中に50mgという、柑橘系の果物の中でもトップレベルの含有量を誇る。メラニンの生成を抑え、肌の新陳代謝を助けるので、シミ、そばかすを防ぎ、美白効果が期待できる。
強い酸味のもとであるクエン酸は、体に乳酸などの疲労物質がたまるのを防ぐため、疲労回復、夏バテ防止に役立つ。また、タンパク質の消化・吸収を高めるほか、血行促進するので、冷え性、ムクミ改善、動脈硬化、紫斑病(しはんびょう)、凍傷の予防にも役立つ。
鮮やかな黄色の色素成分であるエリオシトリンには、抗酸化作用があり、糖尿病や高血圧の予防を助ける。免疫力を高めノドの渇きを潤すため、風邪の予防に役立つ。肝機能を高めるので、二日酔いの緩和、体内毒素の排出を助ける。
また、さわやかな香り成分のシトラールやリモネンはストレスを緩和し、精神の安定を助けることで注目を集めている。 

栄養成分

カリウム、ビタミンC、ビタミンB1、エリオシトリン(黄色素成分)

 

注意点

ビタミンCは酸化しやすいので、食べる直前に切る。
輸入物の皮に塗られた防腐ワックスは、塩でこすり洗いをしてから使用すること。 

ポイント

皮がツヤツヤして重みのあるものを選ぶ。カビに注意。
搾った果汁をふりかけることで、褐色しやすい果物の変色防止、肉や魚の臭み消しに役立つ。
コッテリと油っこい料理にふりかけると、胃もたれの防止に役立つ。
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