ローズマリー

産地と属性

シソ科の常緑低木。
和名では、「迷迭香」「万年老(まんねんろう)」と書く。
原産地は地中海沿岸地方。古くから宗教的な儀式や民間療法に欠かせないハーブとして日常生活で使われており、日本には江戸時代に伝わったとされる。
花からとれる蜜は、高級品として扱われる。
さわやかな香りがする葉は、肉料理のくさみをとる香辛料や料理の調味料として利用され、化粧品、ハーブ療法用のエッセンシャルオイルとして幅広く用いられている。

栄養成分の働き

強い香りの成分であるロズマリン酸は、シソ科の植物に含まれている抗酸化作用をもつポリフェノールの一種。食事によって体内に取り込まれた余分な糖や脂肪が、分解・吸収されるのを防ぐため、生活習慣病を予防する働きをする。
色素成分であるフラボノイドは、植物に含まれている色素成分で強い抗酸化力をもつため、老化の防止に有効。ほかに、炎症の抑制、免疫力の向上などに働く。

栄養成分

ロズマリン酸、フラボノイドなど

ポイント

肉料理に使用する場合は、パウダーではなく原型のままのものを使うとよい。
香りが強いので、少量ずつ試しながら使う。
焼き菓子に用いる場合、生地の中に入れると青ぐさみが残るので、生地の表面に使うとよい。
アロマオイルには刺激性があり、乳幼児や妊娠している人、てんかんや高血圧の人は利用を避ける。
乾燥させても香りがしっかり残るので、ガーゼなどで作った袋に入れて入浴するとき浴槽に浮かべたり、ポプリとしても利用できる。
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