産地と属性
赤カブのように見えるがアブラナ科ダイコン属の植物で、原産地はヨーロッパの地中海沿岸地方。日本には明治時代に伝播した。ダイコンのなかでは最も小型で、種をまいてから20日ほどで収穫できるため「二十日大根」との和名がつけられた。
代表的な種は、2cmほどの球状の赤い根をもつものだが、赤以外にもピンク、白、黄、紫などの色があり、形状も細長いもの、楕円のものなどがある。ちなみに、絵本で有名なピーターラビットの好物はニンジンではなくこのラディッシュで、ニンジンと勘違いしたことから「ウサギはニンジン好き」という誤った話が広まった。
栄養成分の働き
根には一般的な大根と同様に、デンプンの分解酵素であるジアスターゼが多く含まれており、消化を助け、胃酸過多や胃もたれ・胸やけなどを防ぐ効果がある。
葉の部分も食べることができ、β-カロテンを多く含むほか、ビタミンC・E、カリウム、カルシウムなどを含んでいる。
栄養成分
根:ビタミンC、カリウム、ジアスターゼなど
葉:β-カロテン、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、カルシウムなど
注意点
すぐに使わない場合、菜付きのものは菜を切り落として密封し、冷蔵庫で保存すること。
ポイント
葉が生き生きとしており、根の赤色が鮮やかなものを選ぶこと。葉の部分は柔らかく栄養もあるため、そのままサラダに使ったり、少し固めのものはおひたしなどにして食すと良い。