トルティーヤ

産地と属性

トウモロコシの粉または小麦粉を薄くのばして焼いたパンの一種。メキシコをはじめとした中南米やアメリカなどで主に食されている。一般的には、トウモロコシの粉を原料とするものを指すが、小麦粉のものは「フラワートルティーヤ」と呼ばれることが多い。(対して、トウモロコシ原料のものを「コーントルティーヤ」として区別する場合もある) また市販されているもののなかには、両方の粉をミックスして作られているものもある。

名前の由来は、新大陸に進出したスペイン人が先住民の食しているそれを見て、スペインの卵料理「トルティージャ」に似ていたために名づけられたとされている。ちなみに「トルティーリャ」と表記される場合もあるが、どれも同じ“tortilla”で音読みの違いでしかない。

トルティーヤを使った料理で最も有名なものは「タコス」だが、本場メキシコでは主食としてパンのようにそのまま食べたり、豆の煮込みなどをつけて食べられることが多い。また、トルティーヤを小さく切って揚げた「トルティーヤ・チップス」を具材とした料理もある。

栄養成分の働き

炭水化物に含まれる糖質は、身体や脳を働かせるためのエネルギー源だが、コーントルティーヤもフラワートルティーヤも糖質は高め。摂り過ぎた糖質は、肥満や生活習慣病の原因となるため、摂取量には注意が必要。

栄養成分

たんぱく質、脂質、炭水化物、食物繊維、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、セレン、モリブデンなど

注意点

基本的には焼き立てのものを食すため、メキシコ料理店では専用の保温カゴなどに入れられて供される。生の状態で売られているトルティーヤや家庭で生地から作る場合は、焼いたあとで乾燥を防ぐため、1枚ずつ濡らしたキッチンペーパーなどでくるんでおくと良い。また、焼き過ぎると固くなるため注意すること。

ポイント

冷凍トルティーヤの場合は使う分だけ取り出し、あとは素早く冷凍庫に戻す。解凍は数分そのまま置いておき、1枚1枚が簡単にはがれるようになったら、フライパンで両面を軽く温めるとよい。

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