ヒラタケ

産地と属性

ヒラタケ科ヒラタケ属のキノコで、漢字では「平茸」と書く。

名前の由来は、その名の通り傘が開くと平らになることからだが、カンタケ(寒茸)やホンヒラタケ(本平茸)などの別名があるほか、地方によって色々な名前がつけられている。

以前、ビン栽培された小型のものが「シメジ」という名で流通していた時期があったが、現在では袋栽培によって天然ものに近い形のものが出回っている。一方、近年はマッシュルームと掛け合わせたブランド「霜降りひらたけ」が登場し、スーパーなどではこちらの方がポピュラーになっている。

キノコ狩りでも人気があるキノコで、シーズンの最後の方に採れる。野生のものは栽培ものより肉厚で、ジューシーな噛み応えがある。広葉樹の山林なら、全国規模で自生している。

栄養成分の働き

食物繊維の一種であるβグルカンは、免疫細胞を活性化し、感染症予防やがん抑制に効果が期待される。さらに食物繊維はコレステロール吸収を抑え、血糖値上昇を緩やかにするなど、生活習慣病の予防にも役立つ

ナイアシンはエネルギー代謝を助け、パントテン酸は善玉コレステロールを増やし、ストレス耐性を高める。

ビタミンDはカルシウムの吸収を促進させる働きがある。

栄養成分

たんぱく質、食物繊維、ナイアシン(B3)、パントテン酸(B5)、ビオチン、ビタミンD、カリウム、リン、鉄、亜鉛など

注意点

消化がやや悪いため、胃腸の弱い人は食べ過ぎないこと。

ポイント

加熱しても栄養が保たれやすいため、炒め物や煮物、汁物などの具としても使うことができる。また、ビタミンDを増やしたい場合は、調理前に軽く天日干しすると良い。

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