グチ

産地と属性

スズキ目ニベ科の海水魚。
漢字では「愚痴」と書く。一般的に「白愚痴」(シログチ)と呼ばれる。
東シナ海、インド・西太平洋に分布する。日本では兵庫県、愛媛県、大分県で水揚げされる。
夏が旬の白身魚である。体長は20~40㎝で銀白色。
浮き袋に多数の複雑な突起があり、この浮き袋を振動させて「グーグー」という音を出す。この音が愚痴をこぼしているようであることから、グチの名前がついたといわれる。
頭部に耳石があることから、関東では「イシモチ」と呼ばれることも多い。
塩焼きが定番であるが、煮つけにも用いられる。新鮮なものは刺身でも可。刺身は淡白で上品な味わい。ショウガ醤油がよく合う。
高級練り製品の材料にされることも多い。 

栄養成分の働き

がんの予防やコレステロール値を低下させるのに役立つ、ドコサヘキサエン酸(DHA)を含む。
骨の形成に重要な、カルシウムとリンも豊富。 

栄養成分

カリウム、カルシウム、リン、亜鉛、ビタミンD、ドコサヘキサエン酸など。 

注意点

一般的に「イシモチ釣り」といわれる場合のイシモチとは、グチではなく、ニベのことが多い。
水分を多く含み、いたみやすいため注意が必要。 

ポイント

うろこがはがれておらず、えらが赤く、体につやがあり、腹がしっかりと張っているものを選ぶ。
タイトルとURLをコピーしました