カジキ

スズキ目カジキ亜目。漢字表記では、「梶木」「舵木」「旗魚」などと書く。旬は８月。
温暖な海域を高速で遊泳する大型肉食魚で、いずれも上あごが剣のように長く鋭く伸びて「吻（ふん）」を形成する。世界中の海に広く分布し、通常は暖海域の外洋表層部を泳ぎ、エサを追って回遊する。１匹か数匹の群で行動し、つがいの絆が強いことが知られている。
刺身はクロマグロほど脂はないものの、味わいは深く、そこはかとなく甘味がある。
バターや油と相性がよいので、フライやムニエルにも向いている。そのほか、煮つけや、筋の多い部分は軽く干して焼いてもおいしい。

高たんぱく、低カロリーで、カリウムなどのミネラルも豊富。とくにカリウムは、体の水分代謝をコントロールし、塩分によるむくみを解消。高血圧予防や頭痛、肩こり、耳鳴りにも有効。

カリウム、ドコサヘキサエン酸（ＤＨＡ）など

きれいな薄いピンク色をしていて身がしまっており、全体的に弾力があって、切身のカドがくずれていないものを選ぶとよい。

スーパーなどでは切り身にして売られることが多いが、新鮮なものは刺身にして賞味される。家庭ではソテーや照り焼き、もしくはフライにして食べるのが一般的。ただし、加熱しすぎると堅くなる。台湾ではかゆに入れたり、スープにしたりもする。
また、凍ったものを解凍するときは、流水の中で行うとよい。