エダマメ

産地と属性

原産地は、東アジア。日本での産地は北海道、東北、関東地方で、7~8月が旬。
元々はダイズの若サヤを未熟なうちに収穫したもの。ダイズは中国で紀元前2000年から栽培されていたが、エダマメとして食べられるようになったのは、17世紀末といわれている。
現在はエダマメ専用の品種が育成されており、品種は現在400種以上あるといわれている。

栄養成分の働き

豊富に含まれているビタミンB1は糖質からエネルギーをつくる時に必要不可欠な成分。
とくに夏は暑気あたりなどで食欲がなくなり、ソウメンなどの糖質に食事が偏りがち。体内で代謝に使われるビタミンB1の量が増え、糖質に偏った食事を続けるとビタミンB1が不足するため、結果的に活力がなくなり夏バテを起こしてしまう原因に。
ちょうど夏に旬を迎え、栄養素の含有量が頂点となるエダマメを食べることで、良質なビタミンB1が補えるので、夏バテの予防と改善に役立つ。
また、自律神経を調整し新陳代謝を促し、肩コリ、むくみ、倦怠感、神経炎の改善にも役立つ。
成長したダイズとの大きな違いは、エダマメだけに含まれているビタミンC。茹でる前の時点で100g中に27mgと豊富で、メラニンの生成を抑え、肌の新陳代謝を助けるため、シミ、そばかすを防ぎ、白い美肌をつくるのを助ける。
マメ類に含まれるレシチンやメチオニンは、肝臓への脂肪沈着を防ぐのに役立つため、お酒のツマミにすればアルコールから肝臓や腎臓を守るのに役立つ。
体内でビタミンAに変わるカロテンは、ダイズの約40倍と豊富。皮ふや粘膜の免疫力を上げるのに役立つほか、眼精疲労やドライアイの改善など、目の健康を維持するのを助ける。

栄養成分

タンパク質、ビタミンB1、ビタミンC、レシチン、カロテン、カルシウム、サポニン

注意点

消化吸収があまりよくないので、胃腸の調子が悪い時は食べすぎには注意を。
茹でたあとに、水につけると水っぽくなって味が落ちる。冷ます時は鍋からザルにあげ、うちわなどで扇ぐ。

ポイント

選ぶ時は枝や根のついたもの、サヤの緑色が濃く鮮やかで、膨らんでツヤとハリがあるものを。
冷凍しても品質が変わらないので、すぐに食べない時は冷凍保存を。
タイトルとURLをコピーしました