ジャガイモ

産地と属性

原産地は南アメリカ北部、アンデス山脈の高地。
インカ帝国を侵略したスペイン人が持ち帰り、しばらくしてヨーロッパ全土に伝えられた。
日本には1589年にオランダ人が持ち込み、当時のジャガタラ(現ジャカルタ)からのものだったので「ジャガタライモ」と呼ばれ、後にジャガイモになった。 本格的な栽培は明治時代に川田竜吉男爵がアメリカから病気に強い「男爵イモ」を持ち込んでから。
ナス科の多年生植物。旬は9~10月。

栄養成分の働き

主成分はでんぷんだが、ビタミンB1・C、食物繊維なども多く含む。
でんぷん質が保護してくれるので、過熱してもビタミンCが壊れにくく、胃潰瘍(かいよう)や十二指腸潰瘍、下痢に効果あり。
また、カリウムも豊富に含み「カリウムの王様」「大地のリンゴ」などといわれる。
カリウムは体内のナトリウムを排泄し、血圧を下げる働きをするので、高血圧予防や腎臓の機能低下で尿が出にくくなっている場合にも有効。胃腸を丈夫にする、臓器の筋肉組織を活性化する、アレルギー体質を改善するといった働きもある。 カリウムは熱湯に溶け出しやすい性質があるため、多く摂りたいときは煮汁ごと食べるようにするとよい。

栄養成分

カリウム、食物繊維、ビタミンB1、ナイアシン、ビタミンCなど

注意点

腎炎などでカリウムの摂取を制限されている人はたくさんとるのは避けるべき。
芽や皮の青い部分にはソラニンという有害物質が含まれていることが多く、たくさんとると下痢やめまい、胃腸障害などの中毒症状を起こすので注意。日光にあてるとソラニンがふえるため、袋に入れて日のあたらないところで保管するようにする。
調理の際は、切ってすぐに水にさらさないと、チロシンという成分が酸化して黒くなる。
タイトルとURLをコピーしました