タラゴン

産地と属性

キク科ヨモギ属の多年草。
基本的に種子ができないため、地下茎で繁殖させる。
ドラゴンを意味するギリシア語が語源で、別名「エストラゴン」ともいう。
シベリア原産であるが、フランスで改良されたものはフレンチ・タラゴンと呼ばれて区別される。
ハーブとして使用されるのは、おもにフレンチ・タラゴン。
旬は、春から夏にかけて。
日本では夏の気候が合わないため、スペイン、イタリア、フランス、オランダ、アメリカなどからの輸入物が主である。
「食通のハーブ」と呼ばれ、フランス料理に利用することが多い。
アニスのような甘みに、ほのかな苦味とセロリに似た香りをもつ。
乾燥させたタラゴンを混ぜたバターで鶏肉を焼くと、肉の味が引き立ってよい。
ホワイトソースに混ぜ、魚料理に利用しても、風味がよくなる。
鶏肉料理、エビにもよく合う。
生のものは、細かく刻んでサラダに添えて食べてもよい。とくに、チャービル、チャイブ、タラゴン、パセリを同量みじん切りにして彩りと香りを楽しむ。
フランス料理で用いられるフレッシュハーブのミックス、フィヌゼルブには欠かせない。

栄養成分の働き

カルシウムやマグネシウム不足によって起きるけいれんを抑える作用がある。
胃腸の働きを活発にする作用もあり、食欲不振や消化不良を緩和する働きをする。
そのほか、利尿作用や体を温める作用、駆虫効果もあるとされる。

栄養成分

カリウム、カルシウム、亜鉛、リン、ビタミンB1、ビタミンC

注意点

フレッシュで使う場合はもちろん、乾燥したものでもかなり強い香りをもつ。
使いすぎないように注意が必要。
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