ハイビスカス

産地と属性

アオイ科フヨウ属の植物をまとめた呼び名。和名では仏桑華(ブッソウゲ)と書き、この名で呼ばれることもある。
花が咲く時期は夏。ブッソウゲは高さ2~5mほどの常緑種で、先がとがった葉の形をしている。
世界中の熱帯・亜熱帯に生息し、日本では沖縄など南方で栽培されているが、ほかの地域でも室内で栽培することができる。
南国の真っ赤な花はおもに観賞用で、食用はオレンジがかったクリーム色をしている。お茶や食用として使うのは花や葉ではなく、花のガクを支える総包(そうほう)という部分。生のものはジャムやソースにするのが一般的だが、塩で浅漬けにしてもおいしい。乾燥させたものはお酒に使う。また、熱いお湯を注ぐときれいな赤色の飲料(お茶)になり、クエン酸やビタミンCが豊富で、疲労回復によいとされる。シャーベットやムース、ゼリーなどにも利用するが、この場合は、粉末に加工されたものが便利。

栄養成分の働き

大量に含まれるビタミンCは肌あれを予防し、美しい肌を作るのに効果的。風邪の予防などにも役立つ。また、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸は新陳代謝を促し、疲労回復のほか、眼精疲労や二日酔いを軽減させる効果などが期待できる。カリウムはむくみ防止や脳の活性化によいとされる。

栄養成分

ビタミンC、クエン酸、リンゴ酸、カリウムなど

注意点

生のものは、早めに食べる

ポイント

生、乾燥ともに冷蔵庫で保存する。
乾燥後、粉にしたものは高温多湿の場所を避けて保存する。
タイトルとURLをコピーしました