マツタケ

産地と属性

アカマツやクロマツ、コマツガなど、生きた木の根に共生し、人工栽培ができないため、すべて天然ものである。独特の芳香と歯ざわりで「日本の秋の味覚」を代表するキノコである。
「キノコの王様」とも呼ばれる。秋口に雨の多い年は順調に育つため、豊作の可能性が高いといわれる。
国産のものは年々減り、韓国、中国、カナダからの輸入ものが増えている。大半は国産品とは別種のものや、香り成分の含有量が少ないものである。
キシメジ科のキノコ。旬は10~11月。 

栄養成分の働き

ビタミンB2、ナイアシンが豊富に含まれる。ビタミンB2は口内炎や角膜炎といった皮膚炎の予防に役立つ。ナイアシンは血行をよくし、冷え性を改善する働きがある。香り成分では、桂皮酸メチルエステル、オクテノール、メチルオルシナートなどを含み、食欲増進や消化酵素の分泌を促進する。また、東京大学薬学部や国立がんセンター研究所などによる抗がん性の実験では、マツタケのがん防止率は91.3%と、がん予防の効果も期待できるといわれている。 

栄養成分

炭水化物、カリウム、ビタミンB2、ビタミンD、食物繊維 

注意点

香りが命なので、洗わずに、ぬれふきんでよごれをふく。
虫が食っていたら、塩水にしばらくつけるとでていく。 

 

ポイント

カサが開ききっていないものが良品。
全体的にずんぐりした形で香りが強いものがよい。
カサの内側や軸が黒ずんでおらず、白く淡いものを選ぶ。
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