小玉スイカ

産地と属性

普通のスイカ(大玉スイカ)を品種改良したもので、平均的な大きさは、直径20㎝、重さは1.5kg程度。初期のものは1958年に登場したと言われているが、1960年代になってから品種改良が進んだ。小さくても皮が薄く、可食部が多いことが特徴で、核家族化や高齢化など時代の要請もあって、生産量・流通量ともに増加している。

各地を代表する品種として、「紅小玉」(群馬など)、「ひとりじめ」(和歌山など)、「黒小玉」(熊本など)、「スウィートキッズ」(茨城など)、「ピノガール」(山形など)、「姫甘泉(ひめかんせん)」(新潟など)など。また、ラグビーボールのような形をした「マダーボール」や、皮が黄色で果肉が赤い「愛媛ひなた」といった変わり種もある。

沖縄から北海道までの広い地域で栽培されているが、大玉スイカより出回る時期が早く、なかにはクリスマス頃から出荷が始まるものもある。

プランターでも栽培できるため、家庭菜園で楽しむ人も増えている。

栄養成分の働き

基本的な栄養成分は、大玉スイカと同じ。(スイカを参照)糖度が高いものが多いため「太る」と誤解されがちだが、ほとんどが水分のためカロリーは100gあたり37kcalしかない。食物繊維も含まれているためダイエット中の水分補給にも適している。

栄養成分

ナトリウム、カルシウム、リボフラビン、ヨウ素、マグネシウム、銅、ビタミンA、ビタミンB2・B6・B9、ビタミンC、鉄、カリウム、食物繊維など

注意点

大玉スイカにくらべて日持ちがしなく、メロンのように追熟もしないため、購入後はすぐに食す方が良い。保存する場合は、水分が蒸発しないよう、カット面をラップ等で包み冷蔵庫で。

尚、皮が薄いため、皮の浅漬けなどを作る場合は、大玉スイカを使用すること。

ポイント

くし形に切った小玉スイカを、中心から皮に向けて斜めに切り分けることで、どの断片も同じ甘さにすることができる。また、半分に切ったものをそのままスプーンで食べることができるのも、小玉スイカならではの醍醐味。

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