産地と属性
エビ目カニ下目ワタリガニ科に分類されるカニのことで、「ガザミ」「タイワンガザミ」「ジャノメガザミ」など数種がいるが、ここでは日本で最も一般的なガザミについて記す。尚、同科の「イシガニ」をワタリガニと呼ぶ地域もある。
水深30mほどまでの砂泥底に生息し、北海道南部から屋久島周辺まで広く分布する。甲羅の大きさだけで15cmを越える大型のカニで、大きなハサミが特徴的なため「カニハサミ」と呼ばれていたのが短縮化されて「ガザミ」という名称になったという説がある。
旬は秋から冬で、メスよりオスの方が大きい。ただ、その時期の卵巣(内子)を持ったメスの方が味が良く重宝される。国内各地で水揚げされるが、県別では宮城県の漁獲量が一番多い。
アメリカなどでよく食される「ソフトシェルクラブ」は、同科のカニの脱皮直後のもの。
栄養成分の働き
亜鉛は細胞の新生をうながすのに不可欠なミネラルで、傷の回復を早め味覚を正常に保つ働きがある。
銅は、鉄を助けてヘモグロビンの合成を促がし貧血を予防するほか、骨粗鬆症や血管壁がもろくなって起こる動脈硬化を防ぐ。
カルシウムは歯や骨を形成する素となる。
また、カニ類などに多く含まれるキチン・キトサンは、身体の自然治癒力を高め、癌やアレルギー、糖尿病などの予防効果が期待できる。
栄養成分
たんぱく質、脂質、ビタミンE、ビタミンB12、カルシウム、亜鉛、銅など
注意点
家で調理する場合は生きたものを購入すること。しっかりとした重みがあり、甲羅が固いものを選ぶと良い。足が1~2本欠けていても味に変わりはない。
ポイント
足が輪ゴムなどで固定してある場合、茹でる時は沸騰した湯に2%程度の塩を入れ、そのまま甲羅が下になるように入れる。足が固定していないものは、輪ゴムや紐で固定するか、水から茹でると足がバラバラになりにくい。ただし、茹でるよりも蒸す方が本来の旨みを味わうことができる。