イサキ

産地と属性

スズキ目イサキ科に属する魚の一種。漢字では「伊佐木」または「伊佐幾」と書く。
東アジア沿岸の、岩礁域に生息する。
東北地方以南の日本沿岸、黄海、東シナ海、南シナ海に分布する。
食用や、釣りの対象として人気が高い。奄美大島や沖縄本島にも生息するといわれる。
旬は晩春から夏。
海藻が多い岩礁域に生息し、群れをつくる。昼は水深50mの深みに潜むが、夜になると海面近くまで泳ぎ出る。肉食性で、小魚・甲殻類・多毛類等の小動物を捕食する。

栄養成分の働き

高血圧をはじめとする生活習慣病に有効な成分(おもにカリウム)を多く含み、骨、歯の強化、疲労回復、精神安定などの効用がある。
消化のよいたんぱく質とビタミンA・B群を多く含む。そのため体を維持し、発育を促進するほか、ホルモンや酵素、免疫物質などを作る重要な栄養素が含まれている。また、豊富なビタミンAは、粘膜の健康を保つ。

栄養成分

ビタミンA・B1・D、ナイアシン、カリウムなど

注意点

できるだけ目玉が黒く澄み、エラが鮮やかな赤色をしているものを選ぶ。特有の薄茶色がしっかりして体にハリがあるものを選ぶ。

ポイント

褐色の縦じまがある。白身に近いが脂肪があり、さしみ、塩焼きに向く。ショウガと一緒に煮るとおいしい。
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