クウシンサイ(空心菜)

産地と属性

ヒルガオ科サツマイモ属の多年草。
「エンサイ」「ヨウサイ」「アサガオナ」などの別名がある。
中国では空心菜(コンシンツァイ)、通菜(トンツァイ)と呼ばれ、日本では中国語をそのまま音読みにして「クウシンサイ」と呼ぶ。
さつまいもの葉茎に似ており、中身が中空になっていることからこの名前がついた。
東南アジア原産で、川や池、湿地に浮かんで生える多年生の水生植物。
旬は6月から8月。暑さにきわめて強く、日本へは沖縄を経由して九州に伝わり、以降暖かい地域で栽培されている。
地面をはうように伸びる若い葉や茎を食用とする。葉にはぬめりが、茎にはシャキシャキ感があり、味にクセがないことから炒め物やおひたしなど、さまざまな調理法が楽しめる。
水上で栽培すると大量に根を伸ばして水をよく吸収する性質を利用して、近年は湖沼での水質浄化活動に用いられている。

栄養成分の働き

栄養価の高い野菜のひとつ。
緑黄色野菜に含まれる色素である、β(ベータ)‐カロテンが豊富で、抗酸化作用が強く、がんや生活習慣病を予防する。
食物繊維も豊富なので、相乗効果で高い便秘予防効果が得られる。
トマトの12倍の豊富なカルシウムが含まれている。
ビタミン類やたんぱく質も豊富で、高い美肌効果が期待できる。

栄養成分

β‐カロテン、ビタミンB群・C、カルシウム、カリウム、鉄など

注意点

しおれやすいので、ぬらしたキッチンペーパーで切り口をくるみ、野菜保存袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存し、早めに使いきる。

ポイント

緑色が鮮やかで葉がみずみずしく、茎が根元までしっかりしているものを選ぶ。
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