キンサイ

産地と属性

セリ科に属する新野菜で、セロリの一種として中国で栽培されている。
漢字では「芹菜」と書く。旬は、初夏~秋にかけて。
その元となっているセロリは、ローマ時代には薬として使われていた。その後、17世紀過ぎからイギリス、フランスで食用として利用されるようになり、世界中に広まった。
キンサイはセロリの一種ではあるが、セロリより長く葉も薄い。

栄養成分の働き

カロテンが多く含まれており、その抗酸化性によって、ガン細胞の増殖を抑制する働きがあると考えられている。カロテンは、体内で必要な量だけビタミンAに変換されるので、過剰摂取による副作用の心配はない。また、ビタミンAは脂溶性ビタミンであるため、油分を多く含んだ食物と一緒に摂取すると体内へ吸収されやすくなる。そしてビタミンAには、皮ふや粘膜を健康に維持する働きもある。
そのほか、カリウム、カルシウムなどのミネラル分も豊富で、ビタミンKやパントテン酸などのビタミン類も比較的多く含まれている。カリウムには、余分なナトリウムを体外へ排泄する作用があるため、高血圧症の改善に役立つ。

栄養成分

ビタミンB2・K、リン、カロテン、カリウム、カルシウム、パントテン酸など

注意点

葉の色が濃いもので、茎が太く柔らかいもの、シャキッと張りのあるものを選ぶ。
通気性を保つように、新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室で保存し、1週間くらいで食べきるようにする。

ポイント

若いうちに間引き収穫をするセロリの原種。生育が早く、暑さにも強くて育てやすい。直まきによる自然軟白で若いうちに収穫し、スープやサラダ、漬物、油炒め、肉料理など、幅広く香りと味が楽しめる。
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