産地と属性
沖縄県を中心とする琉球諸島で作られる蒸留酒。
タイ米を原料とし、「アワモリコウジカビ」と呼ばれる黒麹菌を使って米麹(黒麹)を作り、酵母でアルコール発酵させたもろみを単式蒸留器で蒸留して製造される。
日本最古の蒸留酒と言われており、14世紀後半から15世紀頃にシャム国(現在のタイ)から蒸留技術が伝わった一方で、中国には米を原料とした酒があり、これらが泡盛のルーツと考えられている。
名前の由来には諸説あるが、蒸留時に導管から垂れてくる酒が壷に落ちる時に泡が盛り上がるのを見て、「泡盛」と名付けられたという説が有名。
アルコール度数は25度~30度のものが一般的だが、なかには60度の「花酒(はなさき)」と呼ばれるもの(酒税法上は原料用アルコールとなる)もある。
また3年以上寝かせたものは、アルコールの角が取れコクや旨みが出るため、「古酒(クース)」として珍重される。
2024年に、この泡盛を含め日本酒・焼酎・みりんなどの「日本の伝統的酒造り」が、ユネスコの無形文化遺産に登録されている。
栄養成分の働き
泡盛も他の蒸留酒同様、糖質がほぼゼロで、低カロリーであるため、醸造酒とくらべて太りにくい酒といわれている。
血栓溶解酵素であるプラスミンの体内生成を助けるため、血液をサラサラにする効果が期待できる。
栄養成分
アルコール、少量のミネラル(カリウム、ナトリウムなど)
産注意点
食事をしながら飲む・適量を飲む・自分のペースで飲むなどを心がけ、飲みすぎには注意すること。
ポイント
アルコール度数の高いものが多いため、ポピュラーな飲み方は水割りやお湯割り、ソーダ割りなど。また、泡盛をベースとしたカクテルも多数ある。一方、熟成された古酒を味わうのなら、ストレートやロックで。