アンズ

産地と属性

原産地は中国。スモモの仲間で、白または薄ピンク色の可憐な花を咲かせる。
オレンジ色の丸い果実で、水分を多く含み、ほどよい酸味と甘味がある。からだの水分バランスを整え、むくみの解消にも有効。種子の中にある杏仁(きょうにん)はせき止め、たん切り、ぜんそく、便秘解消などの漢方薬として利用される。
バラ科の落葉高木。旬は初夏。

栄養成分の働き

β-カロテン含有量は、果物の中でもとびぬけて多く、風邪や生活習慣病の予防に役立つ。さらにアンズの色素はカロテンの仲間で、発がん性抑制作用をもつβ-クリプトキサンチンが含まれている。また、糖質の代謝や鉄の吸収をよくし、食欲を増進するなどの働きをするクエン酸やリンゴ酸などの有機酸を含む。なお、干しアンズは、生よりβ-カロテンは少ないが、ミネラル、食物繊維、鉄が凝縮されているので、疲労回復、便秘予防、貧血予防に効果を発揮する。

栄養成分

タンパク質、脂質、炭水化物、カロテン、カリウム、食物繊維、カルシウム、鉄、ナトリウム

注意点

一度にたくさん食べると、できものができることがある。
アンズの種子には青酸が含まれているため、生食しないこと。

ポイント

はりがあり、キレイなオレンジ色をしていて、実がかためのものがよい。
皮をむくときは、皮に包丁目を入れ、熱湯にさっと通すとむきやすくなる。
日もちがしないので、新鮮なうちにジャム、果実酒、シロップなど加工しておくと長期保存できる。
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