ルイボスティー(ルイボス茶)

産地と属性

ルイボスとは豆科の植物で、松の葉のような針状の葉が特徴的なハーブの一種。南アフリカ南端の都市ケープタウンの北に広がるセダルバーグ山脈一帯にのみ自生しており、学名はアスパラサス・リネアリスという。

この葉を発酵させて作られたものがルイボスティーで、発酵させる段階で葉の色が赤くなるため、英語圏では「レッドブッシュティー」または「レッドティー」などと呼ばれている。

20世紀初頭に製茶産業に関わっていたロシア系移民のベンジャミン・ギンズバークが、原住民が薬草として飲んでいることに着目し、ヨーロッパに持ち帰ったことで広まった。

紅茶のように赤く、カフェインを含まずにほのかに甘みがあるため、妊婦や子供でも飲むことができる。

近年、日本でもパック飲料やペットボトル飲料としてコンビニなどでも売られ、その栄養成分とともに注目されるようになっている。

栄養成分の働き

強力な抗酸化力を持つポリフェノールの一種であるフラボノイドを含むため、糖尿病などの生活習慣病の予防に効果が期待できる。また、食後血糖値の急激な上昇を抑えること、血中の尿酸濃度を低下させ、高尿酸血症、痛風の予防にも効果があることが確認されている。

栄養成分

フラボノイド、リン、カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなど

注意点

肝臓に問題がある場合、飲み過ぎるとミネラル分が排出されず、血圧低下、脱力感、頭痛などの症状が現れる可能性がある。肝臓の弱い人は飲み過ぎに注意すること。

ポイント

通常は煮出して使うが、水でも簡単に抽出できる。また、さっぱりとした口あたりがあるため、食事中に飲むのも良い。

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