ミブナ(壬生菜)

産地と属性

アブラナ科アブラナ属の、一年あるいは二年草。
別名「丸葉水菜(まるばみずな)」。
京野菜の一つで、京都の壬生地方で栽培されてきたのがその名の由来。
細長いヘラのような形をして葉先は丸く、葉には水菜のような切れ込みはない。
水菜の茎は白いが、壬生菜の茎は緑色をしている。
旬は11月から3月。
1800年代に水菜(みずな)との自然交配で生まれた。明治時代の東京では、酒屋が得意先に配るお歳暮の京野菜として、壬生菜が使われていたといわれる。
ピリッとした辛味と香りが特徴。
おもに漬物として利用されることが多く、千枚漬けにも添えられている。
水菜よりクセはあるが、葉がやわらかいのでサラダに利用されたり、鍋物や煮物、炒め物、あえ物、パスタなど、さまざまな料理に使われている。肉の臭みを消す効果があるので、肉料理のつけあわせにも向いている。

栄養成分の働き

皮ふや粘膜の健康を保ち、免疫力を高めるβ(ベータ)‐カロテンやビタミンCが豊富に含まれ、肌荒れの解消や風邪の予防に役立つ。
とくにビタミンCは、ほうれん草の約1.4倍も含まれている。

栄養成分

β‐カロテン、ビタミンC、鉄、食物繊維、リンゴ酸など

注意点

調理する際は食感が損なわれないように火の通しすぎに気をつけ、さっと湯に通す程度にする。

ポイント

葉先のよく伸びているものを選ぶ。
乾燥を防ぐために、新聞紙に包んでからビニール袋に入れて冷蔵保存し、2~3日のうちに食べきる。
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