産地と属性
メキシコにおいて、「アガベ(Agave)」と呼ばれる竜舌蘭(リュウゼツラン)の球茎を原料にして作られる蒸留酒。ジン、ウォッカ、ラムとともに、世界4大スピリッツ(spirits)のひとつに数えられる。
竜舌蘭を原料として作られる蒸留酒はメキシコ全土で作られており、一般的には「メスカル(Mezcal)」または「アガベスピリッツ」と呼ばれるが、テキーラという呼称は、ハリスコ州のテキーラ町とその周辺で作られたものに限定されている。原料のほか製造方法なども厳格に定められており、アルコール度数も35~55%の範囲内と決まっている。
樽により熟成させることで味わいや香りが変化するが、副材料を加えない「100%アガベ」と称されるプレミアムテキーラを、3年以上寝かせたものが最高品質のテキーラとされている。
飲み方は、ストレートやロックのほか、「マルガリータ」や「テキーラサンライズ」などカクテルのベースにも使われる。ちなみに現地では、ライムを口へ絞りながらストレートで味わい、最後に塩を舐めるというのが正統な飲み方とされている。
栄養成分の働き
蒸留酒の多くは糖質がほぼゼロのため、醸造酒と比べて太りにくい酒といわれている。ただし、カロリーは高いため、特にジュースなど甘い飲料で割るカクテルなどは、太る原因となる。
アルコールには、血圧や悪玉コレステロールを低下させる効果や、血行を良くして身体をリラックスさせるなどの効果がある。
栄養成分
アルコール、微量のミネラル類など
注意点
テキーラを保存する場合は、冷暗所で。キャップはしっかり占めて密閉させること。
高いアルコール度数のものが多いため、飲みすぎには注意すること。
ポイント
ライムなどの柑橘類を添えて飲むのは、喉を保護し、悪酔いを防ぐなどの効果があると言われている。ただし、酸味が刺激となって量が進むこともあるため、注意が必要。